作品名:マテリアルナイト



作品概要  主人公のレアナは『符術士』という、いわゆる『タロット使い』で、本来は有名どころのお嬢様。
 そのため戦いは一応出来るものの、作中での戦いの大部分はレアナの執事・イェンがこなすことになっている。
 イェンもまた古代兵器で、『ドラグ・ヘッド』と呼ばれる存在だった。
 『ドラグ・ヘッド』は人と同じ形をし、同じく感情を持つ兵器であり、自我をそれぞれ持っている。
 ただ、命令に逆らうことは兵器なので出来ない。
 物語は主にこの二人を中心に進められ、二巻からはもう少し重要登場人物が増えることになる。

 世界観としては中世ヨーロッパに、魔法と古代兵器が加わった感じで、それほど違和感無く読むことが出来る。
 一巻では一応完結するが、謎が残されたまま次巻へと続くので、全て読むことをお勧めする。
 『レスフォールの遺産』と呼ばれる古代の兵器が悪用されようとしていることを知ったレアナは、それを止めるために行動を開始する。



感想・批評  ファンタジーとするのがいいのかな? と判断を迷わせてくれる作品です。
 個人的にこの作品を一言で表すと『お嬢様と執事が世界を救う』といった感じかと。
 ただ、この作品では最終的に多くの登場人物が出るのにもかかわらず、その中でスポットライトがあたるキャラが少ないことが欠点かもしれません。
 戦いの場面においては『古代兵器』以外活躍の場が殆ど与えられません。
 ていうか設定上勝てるわけ無いので無理なのはわかってるんですが。
 唯一主人公のレアナだけはそこそこに活躍しています。

 最初三巻で完結しそうな勢いだったのですが、五巻まで出てみるとなかなかに良い作品に仕上がっています。
 因みに三巻で止めてもいいような気はしますが、そこはそれ、富士見書房さんと雨木シュウスケさんを助ける目的で全巻買ってみましょう。

 作品レベルとしては鋼殻のレギオスのほうが上に感じるかもしれません。