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作品名:



作品概要  高利貸しのような生活を送っていた魔術士・オーフェンの話。登場人物は彼にクリーオウという少女と、マジクという宿屋の少年を加えた三人から始まる。
 完全に構築された異世界ファンタジーで、展開が全て最初から仕組まれているようによく出来ている(事実そうなのかもしれない)。
 魔術設定も緻密で、魔法は神の力、故に人は行使できず、魔術が人の扱うものとなっている。その魔術もドラゴンなどが使う魔術と、人が使う『音声魔術』に二分されている。
 オーフェンは牙の塔という魔術士養成の施設で最強の魔術士チャイルドマンに学び、『サクセサー・オブ・レザーエッジ』として有名だったのだが、ある事件を契機にそこを出奔することになる。出奔したときに自分の名前をオーフェン(オーファン=孤児)とする。

 高利貸しになるまでの過程は魔術士オーフェン・無謀編に描かれている。旅の途中で姉のレティシャ=マクレディなどと出会い、過去の出来事へと向かい合ってゆく。
 因みにオーフェンは作中ではどちらかというと『暗殺者』なので、暗殺者オーフェンはぐれ旅、となる可能性もあった。そうしたらここまで人気は出なかったような気がする。語呂的に。



感想・批評  この作品はけちをつけるようなところがひとつも無いと私は思っています。
 世界観と魔法・魔術の設定も完璧に近く、登場人物のキャラも立っている。加えて殺陣もよく描かれており、盛り上げるべきところは盛り上げる、という流れの把握もよく出来ている。明るい場面は明るく、暗く深刻な場面は深刻に描くという小説の手法をしっかり理解して書かれている作品だと思う。
 この作品を読んだ後に『愛の悲しみのエスパーマン』を読むと、とても同一人物が書いたとは思えないから不思議。

 ファンタジア文庫の名作のひとつに数えられる作品であり、ファンタジーというジャンルではスレイヤーズに並ぶ名作。
 因みに、骨牌使いの鏡と風の大陸もファンタジーの名作だが、この二つの作品は重厚な作りなので比べるべきでないと思われる。